一年間の邪気を払い長寿を願ってお正月に呑む縁起物のお酒のことです。
屠蘇散(お屠蘇)
1.屠蘇の意味
「屠」は屠(ほふ)ると読み邪気を祓うという意味です。
「蘇」は魂を目覚め蘇えさせると解釈されています。
これらの意味から、邪気を祓い心身を蘇えらせるとされていたのです。
元旦に一家で飲めば一年間病気にかからない。と
信じられてきたのです。
2.お屠蘇を飲む習慣はいつから
中国で始まった習慣ですが日本へは平安時代に入ってきました。
嵯峨天皇の頃に宮中のお正月行事として始まりました。
江戸時代には一般庶民にも広まりました。
3.飲み方は…
大晦日に、もしくは飲む6〜7時間屠蘇散を浸し
元旦に引き上げてから飲みます。
若者から精気を年長者に渡す意味もあり
年少者から年長者へと盃を順番にすすめます。
今は回し飲みは少し難しい状況ですが…
この中にティーパック上のものが入っています。
4.屠蘇散の処方は?
製造者により処方は違ってきますが
一般的には山椒・防風・肉桂・白朮・桔梗などです。
その他香原料でも馴染みがある桂皮、大茴香、丁子、陳皮なども
処方されているところもあります。
お屠蘇はアルコールです。
未成年者や車を運転する人や、お酒が苦手な人は
お祝い事でもあるので飲むふりに留めましょう。
無理にすすめないことも大切かもしれないですね。