土用と聞くと
夏の土用の丑の日がお馴染みですが
土用は年に4回訪れます。
立春・立夏・立秋・立冬の直前の約18日間。
秋土用は夏の疲れが出る時期
ともいわれています。
夏の土用には丑の日に
「うなぎ」や「う」のつくものを食べると
よいと言われています。
それでは秋の土用は何を食べたらいいのか…
秋土用は「辰の日(たつのひ)」に
「た」のつくものや「青いもの」を
食べると良いとされています。
「た」のつく食べ物としては、
「玉ねぎ」、「大根」や「たこ」などがありますね。
「青いもの」なら「さんま」や「鯖」などの青魚になります。
2023年の秋土用の期間は
10月21日~11月7日
土用期間は毒出しの期間とされていて
体調を崩しやすいので
無理せずに体を労わってくださいね。
そしてこの土用期間中に「やってはいけない」と
されることがあります。
今では気にせずに行っているようなことでも、
昔は縁起を担いで「土用期間は禁止」とする
風習があったのですね。
これらは古代からの思想によるものですから、
現代において「絶対にしてはいけない」という
わけではありません。
一応、禁止事項をみておきましょうね。
・土を動かすこと
土用期間中は土を司る神様が支配する期間のため、
土用期間中は土を動かしてはいけないとされています。
具体的には、草むしりのように土をいじることや、
井戸を掘ること、家を建てたりすることなどです。
・新しいこと、場所を移動すること
土用はそれぞれ季節の変わり目で、
体調を崩しやすい時期でもあります。
そのため、土用期間には転職や就職、
結婚や新居購入、旅行などは
避けたほうがいいとされていたようです。
ですがこの期間中でも土を動かしてもいい。
と、される日があります。
それが間日(まび)です。
間日であれば土を司る神様が天上に行く日で
土を離れるため、土を動かしてもよい。
とされています。
秋土用の間日は未の日、酉の日、亥の日
2023年の秋土用の間日は
10月28日・30日・11月1日となります。
そして土用殺(どようさつ)というのがあります。
土用の期間はどの方位も良くないのですが
特に気を付けたい方位があります。
これも4つの土用で異なります。
秋土用:北西
冬土用:北東
春土用:南東
夏土用:南西
旅行や新しい事を始めるのに
迷いがあったりするなら
昔ながらの風習を
取り入れてみるのもいいかもしれません。